和三盆の豆知識|特別なサトウキビ
和三盆って、お砂糖なのにそのまま食べてもおいしい。優しい味で、すっと口の中で溶けて、あっという間になくなってしまう。どうしてあんな味になるんだろう?
その答えは、和三盆ができるまでを辿れば見えてきます。
今日は、原料となるサトウキビから研究していきます。
和三盆は、四国東部(香川県・徳島県)で江戸時代よりつくられている高級なお砂糖です。
原料となるサトウキビも四国の温暖な気候で育てられているんです。沖縄や外国のサトウキビとは違う、特別な品種のサトウキビのみを使ってつくられています。
一般的なサトウキビと比べて細く、背丈も2m程度と小さいサイズのサトウキビです。
その細さから、地元の方は「ほそきび」と呼んでいます。
砂糖は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて作ります。そのため、より太いサトウキビの方が1本あたりからたくさんの砂糖がつくれるのです。
「ほそきび」は、1本あたりから搾れる量が少なく、製糖するにはとても効率が悪いのです。それでも、この「ほそきび」にこだわるのは、「ほそきび」でないとおいしい和三盆糖ができないからです。
こんなところにも、和三盆のこだわりが隠れていました。