HIYORI WASANBONの和三盆づくり体験は、あらかじめ用意された材料を使って作って終わり!ではありません。まずは、ご自身で和三盆と仲良くなるところからスタートです。

和三盆

和三盆とは、和三盆糖100%でできた干菓子のこと。よく落雁と混合されますが、落雁は米粉や豆粉に砂糖を混ぜて固めたものなので、同じ干菓子でも別物です。

瀬戸内のサトウキビから作られる、上質な和三盆糖。これを贅沢に使用することで、きめ細かな味わいと口どけが生まれます。

古くはお殿様への献上品だったというだけある、宝石みたいなお菓子なんです。

 

瀬戸内三盆

HIYORIでは、二か所の製糖所さんから和三盆を仕入れて、使い分けています。

ひとつは徳島の阿波和三盆。もうひとつは香川県の讃岐和三盆。
どちらも伝統的な製法で丁寧に作られたお砂糖です。

阿波の方が讃岐より茶色く、しっとりしています。味も阿波にはコクがあり、讃岐はさっぱりとして軽い印象です。

皆さんには、二種類の和三盆糖に水を加えて練って濾す、下準備の工程から体験していただきます。淡雪のようにふわっふわな和三盆は、眺めているだけでも癒されますよ。


和三盆作り体験

色や味をつけたい場合は、ここでフレーバーパウダーを加えます。

HIYORIで使用するパウダーは、どれも自然由来のものばかり。和三盆の風味を損なわないよう、しっかり選んで仕入れています。

体験では普段わたしたちが使っているパウダーと同じ人気の抹茶、コーヒー、クランベリーなどをお楽しみいただけます。季節によって内容も変わるので、いつ来ても新たな楽しみが!

菓子木型に触れてほしい

和三盆づくりに欠かせないのが、この菓子木型。職人さんたちにお願いして、ひとつひとつ手作業で作ってもらっています。

近年では樹脂製の菓子型も出回っていますが、やっぱり木型にこだわりたい。

木型は上下で分かれています。きちんと正しい向きで合わせたら、穴の中に和三盆糖を詰めていきましょう。
指でつまんで入れて、上から押します。柔らかな和三盆糖が中でぎゅっとまとまるので、意外と沢山入るんです。

穴から盛り上がった和三盆糖を触ったとき、押しても凹まなければ完了です。

 

木べらの先で和三盆糖の表面をすっと撫でると、表面がきれいな平らになります。

上下の木型の間に片手の指を差し込んで、三角形の空間をつくります。木型の片側はくっつけたまま。

自由に動かせる方の手で再び木べらを持ち、木型の端をコンッと叩きます。上手くいけば、叩いた衝撃で和三盆が上から下に落ちてくれます。

全ての和三盆が落ちたら、木べらを置き、木型の上だけをそっと外します。

 

お干菓子づくりワークショップ

さぁ、いよいよ一番うれしい瞬間。

木型の左右を持ち。すこし浮かせて、ゆっくり傾けていくと……

コロンッと、かわいい和三盆が。思わず、わぁっと感動の声が。

コツが掴めたら、お子さんでも手際よく作れるようになりますよ。皆さん、集中するあまり会場が無言に。


和三盆作り体験

できたてを、めしあがれ

和三盆作り体験

日持ちさせるために乾かすので「お干菓子。」ですが、ここでは是非できたてをお召し上がりください。

口に入れた瞬間に、とろける ほどける 幸せな食感。作った人しか味わえない、最高の美味しさです。

こだわって選んだお抹茶をたててご提供しますので、ぜひ一緒にお楽しみください。
体験では、箱の中に和三盆を入れてお持ち帰りいただくのですが、こればかりは持って帰ることのできない、最高の思い出です。

 

2025 ⁄ 09 ⁄ 26